プロフィール
テレマコスとともにサクロニアからやってきた剣士。
テレマコスとともに出会い、旅を共にしている。
その過去は凄絶と言うばかりだが、それは楊範伝ではなく他の伝に譲ることになろう。
略歴
テレマコスが見つけた剣闘士奴隷の少年、それがリンクスである。
強力な呪文によって魂を呪縛されている。
大魔道士であるテレマコスですら完全にはその呪縛を解除することはできていない。
外見は浅黒い肌と黒髪、丸っこい顔をした少年だが、
体は背丈をのぞいては少年とは思えない筋肉質。要するにミートボール系。
さらに全身には無数の傷跡がはっきりと残っている。
どうも実際の年齢は二十歳を超えているらしい。
妙に機械的なデザインのヘッドギアを常につけているが、
これはテレマコス達サクロニア地方の魔法科学で作られた特殊な装備である。
このヘッドギアのおかげでリンクスはかなり強力なサイオニクスパワーを使うことができる。
元々の恐ろしいほどの戦闘術に加えて、サイオニクスを使えることで
この少年剣士はしばしばヤン以上の実力を示す。
しかしヤンの感じるとおり彼の戦闘はまさしく「殺人術」であり、ソルジャーとしてのものなのである。
テレマコスやその仲間達の暖かい愛情に囲まれ、リンクスは次第次第に人間性を取り戻し、
今では普通の少年のような笑顔を見せることも多くなった。
しかし恐るべき強敵「帝国」の前に、この少年は今なお戦いの道を歩み続けているのである。
リンクスの素顔
ヤンがリンクスを最初に見た時の第一印象は「人を殺すためだけの剣を持つ目」だった。
闘いに一切感情を交えず、冷静に相手を倒してゆくというタイプである。
とにかくこの少年はまじめである。生真面目といってもいい。
子供の頃から遊びらしい遊びを知らずに闘いだけを教わって育ったのであるから無理もない話である。冗談が通じない上に無駄口もあまり利かないという困った性格である。
ところがこのすさまじい少年剣士は、びっくりするくらい純粋でうぶである。
あんまり生真面目な性格であるからこうなるのであろうが、
とにかくファンや琉璋におちょくられてどうしようもない。口べたで世間慣れしていないので、
とくにファンのような「お姐さま」にはどうしようもないくらい弱いわけである。
こういう点はヤンとも共通する点で、「戦闘バカ系」キャラの特徴と言うべきだろう。
しかしこういう素直すぎる反応すら、昔のリンクスを知っているテレマコスから見れば驚きなのである。
戦闘マシンとして育てられた彼がここまで感情を素直に表すことができるようになったと言うことが
すなわち、この少年剣士の呪縛が確実に消失しつつあることを示しているからなのである。